AcroForm
AcroFormは、PDFにもとから備わっている標準のフォーム技術で、1990年代後半からこの形式の一部であり続けてきた種類のインタラクティブなフォームです。確定申告書や申請書で目にする入力可能なフィールド、つまりテキストボックス、チェックボックス、ラジオボタン、ドロップダウン、署名フィールドは、PDFのオブジェクト構造の中に直接定義されたAcroFormオブジェクトです。
各フィールドは、値を持つ名前付きのエントリであり、ページ上でどう描かれるかを記述する外観ストリームと、書式や検証のための任意のルールを備えています。フィールドが標準のPDFオブジェクトモデルの一部であるため、基本的にどの準拠リーダーでも表示して入力でき、だからこそAcroFormは相互運用に向いた選択肢です。データはFDFやXFDFとして書き出すことも、入力後そのまま文書の中に保つこともできます。
これは、多くのリーダーが対応してこなかったAdobe独自のXMLベースのフォームシステムであるXFAとは異なります。AcroFormを平坦化すると、フィールドの値はページに恒久的に描き込まれ、インタラクティブな層は取り除かれます。これは共有や保存の前によく行われる手順です。こうしたフィールドの操作はすべて普通のPDF編集であり、自分のマシンで問題なく動く種類のものです。