Chromebookで PDF を編集・管理する一番の方法
Chromebookにはデスクトップ用のPDFソフトをインストールできないので、ブラウザにその役目を任せるしかありません。アプリなしでPDFを結合・分割・圧縮・署名する方法を紹介します。
Chromebookは、デスクトップ用のPDF編集ソフトなら普通にこなせるはずの作業――契約書を2つのファイルにまとめる、フォームに署名を入れる、メールに添付するためにスキャン画像を軽くする――に直面するまでは、実に快適な小型マシンです。Program Filesフォルダもなければ、ダブルクリックするインストーラーもなく、たいていの本格的なPDXスイートはChromeOSと相性の良いLinux版すら用意していません。では、実際どうすればいいのでしょうか。
答えはブラウザです。苦肉の策としてではなく、正真正銘の解決策として。文章作成やネット閲覧を超える作業において、Chromebookではブラウザこそが実質的なOSだからです。
「とりあえずインストールすればいい」が通用しない理由
ChromeOSは意図的に制限されています。Linux(Crostini)コンテナを有効にしてコマンドライン操作と格闘することもできますが、30秒で終わるはずの作業にしては手間がかかりすぎます。しかも、安価な教育用・業務用Chromebookの多くは、そもそもLinuxアプリ機能自体が無効になっています。Google Play経由のAndroidアプリも当たり外れが大きく、多くのPDFアプリはスマートフォン向けに作られていてノートPCの画面では窮屈な上、ファイルを触る前にアカウント作成を求めてくるものも少なくありません。
一方でChromebookが本当に得意なのは、ブラウザタブを一つきちんと動かすことです。だからこそ、Linuxを呼び出す必要も、何かをインストールする必要もなく、そのタブの中だけで完結するツールこそ、マシンと戦うのではなく、マシンに寄り添う選択肢になります。
「ブラウザの中で処理する」の本当の意味
reader.meは、今開いているタブの中でPDFエンジン全体をローカルに実行します。ファイルをドロップした瞬間、結合であれ分割であれ圧縮であれ、処理を行うのはChromebook自身のプロセッサであり、どこにも送信されることはありません。これがChromebookにおいて特に重要なのは、こうした端末の多くが共有で使われているからです。学校支給のノートPC、家族共用のパソコン、会社からの貸与機――そうした端末では、デスクトップアプリが動かせないというだけの理由で、個人的なファイルがどこかのサーバーを経由してしまうのは避けたいものです。
これは自分で確かめることもできます。ツールを開き、Ctrl+Shift+Iを押してChromeの開発者ツールを表示し、[Network]タブをクリックしてからファイルを処理してみてください。何も外部に送信されていないことがわかるはずです。Wi-Fiをオフにして再度試しても、やはり問題なく動きます。そもそもファイルが端末の外に出る必要がなかったからです。
日常のタスクを、手順ごとに
複数のファイルを1つのPDFにまとめる。 先生からワークシートのPDFが3つ別々に送られてきて、1つの書類として提出しなければならないとします。PDF結合を開き、ドロップゾーンに希望の順番でファイルをドラッグして、結合されたファイルをダウンロードするだけです。アプリも、アップロードの待ち時間も要りません。
長いPDFを必要な部分だけ切り出す。 スキャンした冊子1冊のうち、課題に必要なのは4〜9ページだけ、という場合はPDF分割でページ範囲を指定し、必要な部分だけを取り出せます。ファイル全体を送る必要はありません。
送信前にファイルサイズを小さくする。 ChromebookはGoogleドライブやGmailとの相性が良い一方、どちらも添付ファイルのサイズ制限があります。スキャンデータやエクスポートしたファイルが大きすぎる場合は、PDF圧縮でページの読みやすさを保ったままファイルサイズを縮小し、送りたいメッセージにきちんと収まるようにできます。
印刷せずにフォームへ署名する。 プリンターもスキャナーも不要です。PDF署名で署名を手描きまたは入力し、必要な位置に正確に配置すれば、許可書や賃貸契約書もトラックパッドだけで完結します。印刷してスキャンし直すという手間もありません。
アプリではなく、ただのタブ
うれしいのは、これらすべてが特別なワークフローのように感じる必要はまったくないということです。サイトをシェルフにショートカットとして固定しておくか、DocsやGmailのタブの隣に開いたままにして、ブラウザに標準搭載された他のツールと同じ感覚で使えばいいのです。購入すべきライセンスも、管理が必要なインストール作業も、ファイルとの間に立ちはだかるアカウントの壁もありません。
もしChromebookが家にある唯一のパソコンだったり、子どもが学校から持ち帰ってくる端末だったりするなら、なおさら安心できる点があります。成績表であれ、賃貸契約書であれ、医療関係の書類であれ、そのPDFに書かれている内容は、それが始まったその端末の中にとどまるということです。処理はローカルで行われ、ファイルは自分が送りたい相手にだけ届く。それがすべてです。